一体、お墓はどのように作られているのでしょう。
あまりお目にかかることのできない現場の写真です。ご覧ください。

お墓ができるまで

伊予大島石(産地=愛媛県大島)
瀬戸内海の大島で江戸時代より採石され、美しく堅牢な石として知られている代表的な御影石です。
採石産地の近い関西・中国地方では、お墓の名石と言えば伊予大島石と言われるほど絶大な信用と支持を得て、全国的にも知られ高級墓石材として高い評価を頂いております。
(石の硬さ、吸水率の低さは国産の花崗岩の中でも一、二位を争うものです)

愛媛県大島は、数少ない良質な御影石のとれる場所です。
(ショベルカーと比較してみれば採石場の大きさが分かります。)
1200℃のジェットバーナーで岩盤を焼き切り、下部に発破を仕掛けて切り離します。
巨大な岩石は削岩機を使用し運び出されます。
人の背ほどもある巨大な石です、これよりいくつかの行程を経て、
墓石として生まれて行きます。キズ・ムラの無い最高級の御影石の岩盤です。
石には石目の層があり、その石目にドリルを使って穴をあけ、セリヤを差し込み打ち込んで割っていきます。この行程でやっと運び出される大きさになります。
数トンの大きさに荒割りされた原石。吊り出し可能な場所まで出し、更に小さく割って行きます。ここでは使用寸法を考えながら割ることが必要になります。
ここでも人力でセリヤを使用し石目にそって型を整えていきます。大変技術力のいる作業です。これより工場へ運びこまれます。
小割りされた石を工場内で加工します。
切断・研磨と順序よく進んでいき少しずつ完成品へと近づきます。
まずは大きく切断するために原石を寸法通りに一面、一面に水平・直角を出して行き、正確に加工します。
切断機はコンピューター制御により管理され、各墓石の規格に切り分けていきます。このことにより精度の高い寸法が確保できます。
砥石の細かさを自動で選択し、正確に荒磨きより最終的な本磨きまで仕上げていきます。この行程もコンピューターで管理します。
納期に合わせ出荷準備の出来た完成品。後は文字・家紋を彫刻し、据付後に墓石となります。
石の加工で最後に行われるのが文字彫刻。
位置・深さ・太さに注意し、一つ一つ、心を込めて彫刻していきます。